株式会社 工藤工務店

KUDO DIARYBlog

10月3日

全国工務店協会JBNの交流会出張ネタ  その5

 

沢田マンションの見学後向かったのが竹林寺

 

 

 

 

 

 

正面の建築も凄いが、メインは奥にある納骨堂を見に来ました。

 

設計は堀部安嗣氏

2016年に日本建築学会賞を受賞した建物であります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幅の広い石段

 

竹林寺内の道、庭、本当に素晴らしかったです。

 

 

 

 

 

 

 

こちらが納骨堂

 

木々に囲まれているので、全体を撮るのは中々難しい。

 

 

 

 

ポーチの天井までの高さ2m5cmだったかな。

 

高さって高ければ良いってもんではないのです。

 

建物を極力高さを出さないための高さではあると思いますが、

落ち着きだったり見え方って大事であります。

 

ちなみに天井は板材に見えますが、角材(正方形の材木)が並べてあるんです。

 

 

 

 

 

納骨堂の通路

 

 

寂しさのような、死への道のような、なんとも言えない通路ですね。

 

建築で寂しさを表現するって、今まで感じた事のない気持ちです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

通路を抜けると、水盤と休憩するテラス部分

 

落ち着きをもたらしてくれます。

 

通路を渡った後の極楽の意味のような気もします。

 

 

 

 

 

 

隣接されたレストランでランチ。

 

こちらの建築物も素晴らしかったですね。

 

 

 

沢田マンション、そして、納骨堂、

用途としては全く違いますが、

どちらも五感を刺激させてくれる建築物でした。

 

 

 

 

 

10月2日

全国工務店協会JBNの交流会出張ネタ  その4

 

 

伊丹十三記念館を後にして、高知県高知市まで車で移動します。

意外と遠いんですよね。高速道路でも2時間半の移動時間でした。

 

翌日、高知県の建築物見学を行います。

 

まず、向かったのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沢田マンション。

 

建築を知らない方でも、テレビ番組で見たことがあるかもしれません。

 

 

今ではありえないが、建築素人の夫婦が確認申請をとらず勝手に作ってしまったマンションでありますw

 

工事も基本夫婦で作ったとかありえないですよね。

 

昭和40年代の役所の対応は「強度に文句は言わないが、手数料の用意が出来たら許可は取ってくれ」

くらいで済んだらしいです。

今では「違法建築の聖地」とか「日本のサクラダファミリア」なんて言われています。

 

沢田さんのご主人は、2003年に亡くなられておりますが、奥様は健在で色々お話も聞くこともできました。

 

 

沢田マンションのリフトの塔

 

 

 

 

 

 

このリフト動くのかな?と、思ったらお母さんが動かしてくれました。

住まれている最上階まで2~3分掛かるんじゃないかと思うほどのゆっくりしたスピードでしたw

 

このリフトで資材などを上に動かしていたんでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

劣化も凄いことになっていますが・・・

南海トラフがきたら、どうなってしまうのか。

 

 

グルっと建物を見学させて思ったのが、

不安と恐怖、そして、衝撃が頭の中をグルグル駆け巡った、建物見学では初めての感じ方でした。

 

 

私も建物を建てている以上、

「建物は安心、安全でなければならない」という思いが土台にあります。

ほとんどの建築に関わっている方がそう思うでしょう。

 

それを覆す建物が沢田マンションであります。

 

そんな沢田マンションに、住まれている方は今もいますし、

オフィス、ショップなども入っており、住みたい、使いたいという方が今でもいるという事です。

それだけ魅力的な建物だったりします。

 

 

最初は怖いもの見たさ的な思いで見学させてもらいましたが、

実際に見ると色々な事を考えさせられた建物見学でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

一緒に見学した仲間達と、沢田おかあさんと。

 

 

 

 

 

 

 

 

10月1日

全国工務店協会JBN交流会出張ネタ  その3

 

 

 

JBNの会合が終了後、向かったのは伊丹十三記念館です。

 

 

 

 

伊丹十三・・・久しぶりに聞きましたね。

マルサの女のイメージは強いですが、ほとんど無知の状態で見学させていただきました。

 

建物は中村好文氏のよるもの。

 

 

外観からはシンプルそうですが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中庭があり、回遊廊下が覆うようになっています。

 

この記念館は奥様の宮本さんが「伊丹さんの家みたいにしてほしい」というコンセプトに作られた建物だとか。

 

施設ではありますが、なんだか温かい建物でありました。

 

 

 

この長いベンチも、なかなか見たことのないデザイン。

 

 

 

 

 

外部の焼杉板も幅がランダム

 

 

 

建物も素晴らしかったが、伊丹十三さんを初めて詳しく知ることになったのですが、

この人は凄い才能の持ち主でしたね。

絵、映像監督、俳優、エッセイ、料理、どれも素晴らしかった。

こんな多才な方、今はいないんじゃないかな・・・

 

亡くなった原因は色々な憶測がありますが、

もし、今まで生きていられたならば、どれだけ凄い作品が生まれていたんだろうかと残念にも思いました。

 

 

 

 

 

猫好きっていう所も共感する一つw

 

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