屋久島研修編 その1
屋久島地杉加工センターです。
昨日のお話で書きましたが、屋久島地杉は戦後に植林で育てられた30年~60年の地杉になります。
自然で育った屋久杉とは違いますが、厳しい環境で育てられた屋久島地杉は、本州の杉に比べて油分が多く、
米杉のアメリカンレッドシーダーよりも強いと言われている程であります。
ちなみに加工センターの事務所に使われているデッキ材も4年程使われていますが、
色は落ちていますがしっかりした状態ですね。
この素晴らしい材料がなぜ出回らなかったのかというと、林業の衰退が原因です。
林業も屋久杉主体でやられていましたし、数十年前に植林された木はなかなか費用対効果も薄く、
木こりさんも500名近くいたのが、今では数十名・・・
加工する場所もなく、数年前までほとんど切られていませんでした。
そこで立ち上がったのが、ある建材メーカー。
そこの建材メーカーが主体となり5年程前から加工センターを設立し、
徐々にですが、全国の工務店さんなどで使われるようになってきたのです。
屋久島の加工センターは、
丸太を板材にしている加工する一次加工のみで、
板状になったものを九州の工場に渡り、フローリングなどの二次加工を行っているそうです。
カットされた屋久島地杉
板の目が詰まっていますし、独特な模様をしていますね!
センター長のお話を聞くメンバー達
みんな真面目に聞いております
製品の説明をしてくださっている、建材メーカーの担当者
2年前、屋久島地杉の現状を教えてくださいました。
屋久島地杉に共感し、使ってみようと思ったのも、担当者の熱い思いがあったからこそ!
そして、屋久島を植林していくための苗も作られています。
本当の屋久杉の種を採取し、色々試しながら育てているそうです。
将来の屋久島地杉のこと、屋久島のことを考えているからこそ、やられている事業ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=UaUO4VioVRk
こちらが屋久島地杉ムービーです。
是非見てもらえたら、自分のブログより100倍は分かると思いますw
工藤工務店として、千葉good工務店として、少しでも屋久島に貢献できたらと思います。