株式会社 工藤工務店

KUDO DIARYBlog

4月8日

 

古びたスーパーのチラシ

 

これは17年間財布に入っている宝物なんです。

 

宝物というか、忘れないようにずっと持ち歩いているものなんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実はコレ

 

ある現場の時にオーナー様から頂いたもので、夜食と一緒にあった紙切れでした。

 

 

遡ること18年前、30歳の時の事です。

 

私が担当した現場で1ヶ月完成が遅れてご迷惑をおかけした事がありました。

大きなお家だったこと、他の現場が終わり、手伝う大工さんの応援が少なかったということもあったのですが、

私の経験の少なさなどから招いた結果でした。

 

今でも過去一番工期で迷惑をかけた現場になります。

 

完成予定の一ヵ月前に施主様に事情を説明し、

1ヵ月工期を伸ばしてもらったのですが、本来は2カ月ほしいくらい遅れており、(2カ月くださいなんて言えるわけなく)

ここからは絶対伸ばせないないということで、私も現場作業に専念するほどでした。

 

毎日の現場作業に疲労と、自分の不甲斐なさで、精神状態は最悪、

「早く現場を終わらす」以外考えられない状態でした。

 

私が行った作業のひとつ、大きなウッドデッキの塗装工事、1000本くらい塗ったと思います。

朝の5時から始まり、夜の23時まで、これを2日間私がやっていたんですが、

21時ごろ、施主様のご主人がこっそり夜食を持ってきてくれていて、

その時に夜食と一緒に置いてあった紙切れでした。

 

感謝の気持ちと、申し訳なさで泣きながら食べたユッケジャンクッパは今でも忘れません。

 

 

もう施主様に迷惑をかけない!

 

もうこんな思いはしたくない!

 

この時の経験を忘れないように、ずっと財布の中に持ち歩いています。

 

財布の一番使わないポケットの部分にしまってあるので、

毎日見ることはありませんが、ふとチラシが目に行った時に、たまに見て初心忘れないようにしています。

 

 

 

皆さんも若いころに、大変だった経験をされた方も多いのではないでしょうか。

私も同じように悔しい思い出を沢山経験したからこそ、今があります。

 

 

工藤工務店は若い設計スタッフが多いですが、沢山経験してきた私だったり柳橋、加藤などが

管理することが大きな失敗はありません。

 

 

若い頃の思い出、私の宝物の話でありました。

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