先日、東京で水回りのショールーム2件行ってきました。
4月のミラノサローネでチェックしていた2つのメーカーです。

まずは、ドイツの水栓ブランド「ハンスグローエ」、高級ラインの「AXOR(アクサー)」です。
ミラノサローネでも一番最初に見学したメーカーになります。


実際に展示されていた水栓を見て、まず感じたのは「造形の美しさ」
直線と曲線のバランス、金属の質感、レバーの角度まで、とにかくデザインが洗練されています。

実際に水を出してみると、かなり驚きました。
ただ真っ直ぐ流れるのではなく、
水が少し“ねじれる”ような独特な流れ方をしていて、見た目にもとても綺麗。
おそらく吐水口の内部構造まで細かく設計されていて、
水の見え方や流れ方までデザインされているんだと思います。
こういう細部へのこだわりは、実際に体験して初めて分かる部分。

ユニットバスが多い中、シャワー機器を使う機会はなかなかありませんが、
実際に見るとかなり存在感があります。
仕上げもクロームだけではなく、ブロンズ、ブラックなど豊富に用意されています。
次にAXORのブース見学。

こちらは通常の製品展示とは少し違い、空間全体で魅せる演出がとても印象的。

水栓だけでなく、ボウルの金木、ソープディスペンサーなどまで同じ仕上げで統一されています。
細かい部分なのに、こういう仕上げが揃っているだけで、空間全体の完成度が一気に高くなります。
特にこのブロンズ系の仕上げは、光の当たり方で表情が変わり、かなり高級感があります。

タオルリングやソープホルダー、ミラーまで、全てのデザインに統一感があります。

私が大好きなデザイナー、フィリップ・スタルクが手掛けたデザインです。
一般的なオーバーヘッドシャワーは、いかに大きくするかが主流になっていますが、
あえてヘッド部分をコンパクトにまとめて、シャープ、圧迫感、ミニマルな美しさ、
スタルクらしいデザインだなと思いました。

今回のショールームで、個人的に一番衝撃を受けたのがこのデザイン。
写真ではよく見えないのですがwベース部分に施された、
無数にカットされたダイスのようなテクスチャー。
光の当たり方によって細かく反射が変化して、まるでジュエリーや高級時計のような質感があります。
ここまで細かな加工を水栓デザインに落とし込む発想がすごい。
ミラノサローネで見たブースも非常に印象的でしたが、
今回のショールームはまた違った魅力がありました。
実際に水を出したり、素材に触れたりすることで、
写真だけでは分からない完成度の高さも感じられました。
ミラノサローネのような非日常の演出も素晴らしいですが、
今回のショールームは、より“暮らしの中の美しさ”を感じられる空間。
どちらもそれぞれの良さがあり、
改めてハンスグローエとAXORのデザイン力の高さを実感しました。
