株式会社 工藤工務店

KUDO DIARYBlog

10月28日

屋久島研修編 その3

 

 

屋久島町 庁舎見学

 

 

 

 

 

 

 

今年に完成したばかりの屋久島町 庁舎を見学しました。

 

 

今年の木材利用優良施設コンクールで内閣総理大臣賞を受賞した建物でもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

メインは屋久島地杉を利用されており、

「屋久島地杉を全国にしってもらいたい」

「屋久島の林業を活性化させたい」

と、いうコンセプトで作られたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

床も杉のフローリング!

 

キズがつきやすい杉ですが、まだ新しいのか、キズが付きづらいのか、気にならない程度でした。

 

 

 

 

 

 

天井の板ですね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ製品化されていませんですが、構造材でも使われていますね!

油分が多いので通常の杉より強いのではないでしょうか。

後はありえない木の使い方ですね。

 

木が生えているようなデザイン。素晴らしい!

あ、ちなみにこんなの住宅で出来ないですからねw

(構造体でなかったら出来るかなw)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建物全体も凄かったですが、ここが一番凄かった!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天井を撮影したのですが、ありえない木の組み方です・・・・

 

衝撃的です。

 

 

 

 

 

国立競技場などでも国産の木が使われており、大型施設でも木造で作られるようになっており、

いつかビルが木造で出来るんじゃないかと話もでてきております。

 

 

今回の屋久島の研修のラストになりますが、

 

 

 

 

木は日本の建築にとってかけがえのないものであり、林業とは切っても切れない繋がりであります。

 

 

最近の台風、先日の豪雨での土砂崩れなども、伐採や木の管理ができていないからこそ起きている可能性が高いのです。

 

今回の屋久島3日間で考えさせられる事も多いですし、台風、豪雨とありえないほどの被害が今年の千葉では起こっております。

道路などの排水状況の改善もしなければと思いますが、建築関わっているものにとって、何ができるのか、

小さな事でも一つ一つできることをやらねばと思っています。

 

もっと林業が活性していくために木造推進もそうですが、

想いをもって日本の建築に関わっていかなければいけないと強く感じております。

 

 

まだ回答などでておりませんが、小さい力でありますが、将来の日本に貢献できるように建築に関わっていきたいと思います。

10月27日

屋久島研修編 その2

 

屋久島の歩く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は2か所の散策コースを行ってきました。

 

1か所目は、屋久杉ランド 2か所目は白谷雲水峡

 

縄文杉とか見たかったですが、人数も多かったので今回は半日コースでした。

 

白谷の時が雨がひどく、苔むす森という場所まで行く予定でしたが、川が氾濫して行けなかったので、

コース変更しました。

 

私たちは早朝にはいったので、中に入れましたが、9時過ぎからの人は、雨がひどく入山禁止が出ていたそうです。

 

屋久島の天候が晴れたり雨降ったり、コロコロ変わるので、本当に過酷な環境の場所ですね。

 

 

 

 

 

屋久杉の凄さは、写真で撮るのが大変なほどダイナミックなスケール

 

 

ですが、今回ガイドさんから色々聞けて初めて知ることも沢山ありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは倒木した幹の上に木が育った例

 

前の幹をつたって土に入る根っこが伸びていますね。

 

 

生きようとする生命の強さを感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは分かりますでしょうか?

 

 

杉の木に別の木がくっついたような状態

 

 

別名 しめ殺し・・・w

 

 

屋久杉の木に別の木が絡まって、飛ばされないようにくっついています。

 

 

 

 

 

しめ殺しの枝が入り込んでいますね!

 

 

 

 

後は苔が綺麗なんですよね。

 

雨降って苔に水が入り栄養がいきわたるんでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大きな岩の下で雨宿り休憩している所の写真

 

 

雨の時は中々歩くのが大変ですが、

霧がかかって、幻想的な感じを歩くのが本当に楽しかったです。

 

逆に雨の方がいいかもしれませんね。

 

 

 

今回はガイドさん一緒でしたが、色々聞けるのでガイドさんと入ったほうが良いと思います!

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに枝でも持って帰ったら超高額罰金だそうです・・・

 

気を付けてくださいw

 

 

10月26日

屋久島研修編  その1

 

 

屋久島地杉加工センターです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日のお話で書きましたが、屋久島地杉は戦後に植林で育てられた30年~60年の地杉になります。

 

自然で育った屋久杉とは違いますが、厳しい環境で育てられた屋久島地杉は、本州の杉に比べて油分が多く、

米杉のアメリカンレッドシーダーよりも強いと言われている程であります。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに加工センターの事務所に使われているデッキ材も4年程使われていますが、

色は落ちていますがしっかりした状態ですね。

 

 

 

この素晴らしい材料がなぜ出回らなかったのかというと、林業の衰退が原因です。

 

林業も屋久杉主体でやられていましたし、数十年前に植林された木はなかなか費用対効果も薄く、

木こりさんも500名近くいたのが、今では数十名・・・

 

加工する場所もなく、数年前までほとんど切られていませんでした。

 

そこで立ち上がったのが、ある建材メーカー。

 

そこの建材メーカーが主体となり5年程前から加工センターを設立し、

徐々にですが、全国の工務店さんなどで使われるようになってきたのです。

 

 

屋久島の加工センターは、

 

 

 

 

 

 

 

 

丸太を板材にしている加工する一次加工のみで、

板状になったものを九州の工場に渡り、フローリングなどの二次加工を行っているそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カットされた屋久島地杉

 

板の目が詰まっていますし、独特な模様をしていますね!

 

 

 

 

 

 

 

センター長のお話を聞くメンバー達

 

みんな真面目に聞いております

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

製品の説明をしてくださっている、建材メーカーの担当者

 

2年前、屋久島地杉の現状を教えてくださいました。

屋久島地杉に共感し、使ってみようと思ったのも、担当者の熱い思いがあったからこそ!

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、屋久島を植林していくための苗も作られています。

 

 

本当の屋久杉の種を採取し、色々試しながら育てているそうです。

 

 

将来の屋久島地杉のこと、屋久島のことを考えているからこそ、やられている事業ですね。

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=UaUO4VioVRk

 

 

こちらが屋久島地杉ムービーです。

 

是非見てもらえたら、自分のブログより100倍は分かると思いますw

 

 

 

工藤工務店として、千葉good工務店として、少しでも屋久島に貢献できたらと思います。

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