

先日、耐震等級3の建物と、耐震等級3に制振のビルシュタインダンパーを組み合わせた建物の耐震実験を見学してきました。
今回の実験は二日間にわたって行われ、実際に建物へ繰り返し加振を行いながら、
変形量や損傷の状況を計測・比較するという非常に貴重な内容でした。

BSL45というのは震度5強 BSL91は6強の地震です。
横の数字が壁が横にずれた長さになります。
実験を重ねるごとに変形が大きくなり、最終的には82mm、層間変形角1/34radまで到達。
実物大実験だからこそ分かる、地震エネルギーが建物に与える影響の大きさを実感しました。


構造塾の佐藤氏から実験体の状態について解説いただきました。
耐震等級3相当の壁であっても、2回の大きな加振によって接合部のビスが破断。
数値だけでは分からない「地震後の建物の状態」を実物で確認できたことは非常に貴重な経験でした。

2日目は制振ダンパーを使用しての耐震実験です。

制振ダンパーを搭載した実験体の測定結果。
前日の耐震等級3相当の壁では4回目で破断まで変形したのに対し、
制振ダンパーを設置した実験体では8回目でも破断までいかずに抑えられました。

2日目の実験終了後、佐藤氏の講義
現在、工藤工務店は佐藤氏の勉強会に参加していて、学んでいる所でありますが、
よく佐藤氏がいうのは、「耐震等級3で満足することなく、大地震を経験した後もその性能を維持し、住み続けられる状態を保つ家」と言っていたことが、今回の実験で理解することができました。
耐震等級3が破断されてしまったように、何かプラスα建築家として取り組むべきことがあるんじゃないかと教えられたような気がします。
今回の制振ダンパーは間違いなく効果はあります。
だが、FPパネルも間違いなく、耐震等級3+αの効果はある。
今回、FPコーポレーションのスタッフも同席していたので、ぜひ、同じ会場で実験やってほしい。と、伝えました。
早く出来る事を願っておりますw
デザイン、省エネ、家には大事な所はありますが、土台の部分は耐震ですから。
色々考えさせてくれた大変有意義な二日間でした。






